特許シリーズ NO.1034
-高度情報社会の主役-
光触媒とガラス
−防汚・セルフクリーニング・親水・撥水・防曇・抗菌・有機物分解と果てしなく広がる光技術の応用分野−
A4版 製本複写 公開特許 2002年9月発行 定価 \68,000
刊行主旨
■本多・藤嶋効果の発表以来、わが国は「光触媒」の分野で世界をリードしている。欧米での「水浄化」を主体とした開発ばかりではなく、わが国では、更にソフトな「防汚・セルフクリーニング・親水・撥水・防曇・抗菌」といった分野にまで応用が広がり、個人から大企業まで、様々な新しい提案が続出している。最近の関連特許出願件数を見ても膨大な数に上ることが分かる。
■本来比較的単純な原理である「光触媒」の技術がこれだけの広がりを見せるのは、この技術を実用に結びつける上で、その底辺に様々の優れた個別技術の応用が存在するからと思われる。提案された出願特許の内容を見ると、原料調製の段階から、薄膜・厚膜作成技術、機能向上の裏技、例えば結晶性の改善やその配向の効果、あるいは親水と撥水を共存させる技術の検討など優れたアイデアが見られる。更に家庭電化器具に対しても様々な大小の工夫が目白押しである。
■特に基板をガラスに選ぶ場合、紫外線照射の効果や、両面を有効に生かす方法など、建物、構造物、車はいうに及ばず、家庭電化器具の蛍光灯、空気浄化装置における脱臭や抗菌の部品にまで、ガラスの特徴がよく利用されている例が多い。 今後の光触媒技術の発展には、これらの技術の積み上げが重要な役割を果たすものと思われる。ここでは最近の公開特許公報の中から、約70件を選び、そのエッセンスを紹介すると共に、将来の展望を予測する資料を提供する。
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技術動向
序 論
1.防 汚性・セルフクリーニング
2.親 水性・防雲性
3.撥 水・疎水性
4.脱 臭・空気浄化
5.抗 菌
6.有 機物分解
7.公 表特許
・防汚コーティング材
・多機能光触媒膜被覆ガラスの製造方法
・鏡およびその製造方法
・光触媒を含有する層が表面に形成された基材及び光触媒を含有する層を基材表面に形成する方法
・多機能光触媒膜被覆ガラスの製造方法
・光触媒機構、光触媒脱臭器および光触媒脱臭機能付装置
・既存の車両用ガラス、ボディー、ミラーに防汚、防曇効果を持たせる方法
・建物のガラス面の防汚処理方法及びその装置
・防汚皮膜及びその形成方法
・多機能ガラス粒、その製造方法、その施工方法及びその使用方法
・光触媒付光源およびその製造方法
・光触媒体、光触媒体の製造方法、消臭装置および照明装置
・光触媒フイルム並びに自動車用ウインドウ及び建築用窓ガラス
・光触媒被覆体
・セルフクリーニング作用のあるレンジフード
・防汚性と水滴付着防止性を兼ね備えた乗物用窓ガラス
・光機能性車両用透明部材と同部材を備えた車両
・防汚性結晶化ガラス
・合せガラス及びこれを用いた防音板
・映像装置
・読取装置および投映装置
・調理器
・計器用カバーガラス
・発光ダイオード
・洗浄効果を持つ親水性皮膜組成物
・光触媒膜付き基板およびその製造方法
・トンネル用又は道路用の照明装置
・親水膜付き曲げガラスおよびその製造方法
・光触媒性親水性表面を備えた防曇性部材
・防曇ガラス物品
・反射鏡
・光触媒膜及びその製造方法
・親水性光触媒部材
・親水性被膜形成方法及び親水性被膜
・表面の親水化方法、および親水性部材
・光触媒性複合材およびその製造方法
・エレクトロクロミック素子
・防曇ミラー
・防曇鏡およびその製造方法
・親水性基材およびその製造方法
・光触媒膜付きガラス
・光触媒性親水性組成物
・親水性薄膜及びその親水性薄膜を使用した車両用ミラー並びにガラス製品
・防曇防汚ガラス物品
・水滴付着防止性及び熱線遮蔽性を有するガラス板
・不燃カーテン
・耐汚染性を有する粗面形成板ガラス
・ガラスレンズ
・脱臭機能付き蛍光灯
・光触媒を施したブラインド
・冷凍冷蔵庫
・板ガラス、室内空気浄化システム及びそれを備えた建物
・脱臭方法
・空気浄化用光触媒フイルター
・光触媒装置
・脱臭窓
・日除け具
・空気浄化用フイルター及びその製造方法
・空気浄化器
・光触媒機能を有する表層構造とその形成方法
・板ガラス
・空気浄化用シートおよびその製造方法
・高強度光触媒体及びその製造方法並びにその用途
・光触媒機能を有する多機能材
・酸化チタン系光触媒およびその製造方法
・光触媒付き蛍光ランプとその製造方法
・光反応性有害物除去材及びその製造方法
・光触媒浄水装置
・有機物分解光触媒用の織布
・有機物分解光触媒を用いた有機物分解方法
・有機物分解光触媒とその製造方法
・自浄式ガラスおよびその製造方法
・光触媒コーティングを備えた基材
・不規則性を有する改善された親水性又は疎水性の支持体
・光触媒活性化自浄式物品及びその製法
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